自分の接客が
“ひとつ上のもの”に
変わっていく日々
転職のきっかけは
何だったのですか?
「もっと丁寧な接客がしたい」。そう思った瞬間がありました
新幹線のグリーン車で車内販売の仕事をしていました。限られた時間と空間の中で、スピード感を持ってお客様に対応する毎日。忙しい中でも、お客様とのやりとりは楽しくて、やりがいもありました。
でもあるとき、「もう少し落ち着いた空間で、丁寧に会話を楽しみながら、お客様と向き合ってみたい」と感じるようになったんです。
高級ブランドの販売は敷居が高いと思っていましたが、その分、自分の接客スキルをより高められる環境だと感じて。ロレックスというブランドに惹かれて、思い切って転職を決めました。
華やかなイメージがありますが、
実際に働いてみていかがですか?
一つひとつの準備や確認が、ブランドを支えています
ロレックスの販売というと、華やかなイメージを持たれることが多いのですが、接客の華やかさの裏では、日々の検品や付属品の確認、備品の補充、清掃など、繊細で丁寧な作業が積み重ねられています。
目立たない仕事かもしれませんが、こうした積み重ねが、ブランドへの信頼やお客様の満足につながると思っています。お客様が安心して時計を選べる空間をつくる。その土台を自分たちが支えている実感があります。“表に出る仕事”も、“静かに整える仕事”も、どちらも欠かせないからこそ、やりがいがあります。
入社時、時計に関する知識はあったのでしょうか?
全くのゼロスタートでした。でも、それが逆によかったと思っています
最初は本当に不安でした。ロレックスのモデル名も、歴史も、構造も知らない。価格も高額なので、知識がなければ絶対に販売できないと思い込んでいたんです。
でも、実際には周りの先輩たちがとても丁寧に教えてくれて、研修制度も整っていたので、自然と知識が身についていきました。最初は「知らないから怖い」と思っていましたが、今では「知らないからこそ、もっと学びたい」という気持ちが強くなっています。
接客で大切にしていることは何ですか?
「この人に任せてよかった」と思ってもらえる接客を
私自身、お客様との会話がとても好きです。だからこそ、“売ること”がゴールではなく、“信頼していただくこと”を大事にしています。
特に意識しているのは、「話す」より「聞く」こと。お客様の好みや背景、ご購入のきっかけを自然な会話の中で引き出せるよう、相槌の打ち方や聞く姿勢も大切にしています。
あるとき、「Sさんにまたお願いしたくて来ました」と言ってくださるお客様がいて。名前を覚えてくださったことが何よりも嬉しくて、それが今の私のやりがいになっています。
日々の仕事の中で、どんな成長を感じていますか?
自分自身の所作や話し方まで、自然と変わっていきました
この仕事を始めてから、鏡に映る自分を見る回数がすごく増えました。店舗には大きな鏡が多くて、自分の立ち姿や動きがお客様にどう映るのかがよく見えるんです。
気がつけば、話すスピードや歩くテンポ、姿勢やお辞儀の角度まで自然と意識するようになっていました。商品だけでなく、私自身も“ブランドの一部”として見られている。それに気づいてからは、所作一つひとつに対する意識がガラリと変わりました。
販売員として、今後目指したい姿はありますか?
「ロレックスを買うなら、Sさんに相談したい」と思ってもらえる人に
ロレックスはもちろん素晴らしいブランドですが、私が目指したいのは、「人で選ばれる販売員」です。
そのために、他のブランドや業界のことにも興味を持って、知識を深めていきたいですし、お客様のライフスタイルや価値観に寄り添える会話力も磨いていきたいです。
高級時計を売るというよりは、お客様にとっての“特別な1本”を選ぶお手伝いができる存在になれたらいいなと思っています。
東邦で働く魅力を教えてください。
「ちゃんと相談できて、ちゃんと休める」こと。それってすごく大事です
職場の雰囲気が本当に温かくて、困ったときにすぐ相談できる先輩がたくさんいます。上下関係がフラットで、わからないことを聞きやすいのは本当にありがたい環境です。
また、有給も取りやすくて、シフトの希望も柔軟に聞いてもらえます。プライベートと仕事のバランスがとりやすい点も、長く続けられる理由のひとつです。