技術力とともに、
接遇力が求められる仕事
今担当している業務について
教えてください。
“ロレックスをご愛用のお客様”の
ご相談に、誠実に向き合う
ロレックスのブティックで、時計の修理やメンテナンスのご相談を承る
サービスアドバイザーをしています。
修理・オーバーホールの受付をはじめ、ブレスレットの調整、洗浄、使用方法のご案内、見積書の作成など多岐にわたりますが、最も大切なのは、お客様のお気持ちをしっかり受け止める接遇力です。
お客様の“声にならない不安”をくみ取り、ブランドの世界観を守りながら、修理を担うサービスセンターへ正確に伝える “橋渡し役”となる存在です。
この仕事の魅力と難しさを感じる
瞬間は?
一同じご相談でも、一人ひとり違う。
それがこの仕事の奥深さ
一言で故障といったご相談でも、原因はさまざまです。時計そのものの不具合だけでなく、操作のクセや使用環境などによっても異なる場合があります。
大切なのは、お客様が言葉にしきれていない“違和感”や“想い”まで丁寧に読み取ること。それができて、ようやく最適なご案内につながります。正しく理解し、きちんと解決できたときは、心からの達成感があります。
転職先として東邦を選んだ理由は?
「何でもチャレンジしてください」が、
未経験の自分の背中を押してくれた
もともと接客業をしていたのですが、もっと成長したいと思っていたときに出会ったのが東邦でした。
「何でもチャレンジしてほしい」というメッセージに惹かれ、高級時計という新たな領域に挑戦してみようと思いました。
入社後はロレックスでの研修や社内研修、OJTなど教育体制が整っていました。接客と技術の両立は、覚えることが多く大変でしたが、周囲の手厚いサポートのおかげで、未経験からでも安心して成長できました。今では新人教育も担当しています。
未経験で入社した自分が、ここまでやってこられたのは、周囲の支えがあったから。今度は、自分が誰かの支えになりたいと思っています。
また、今後はより専門性の高い知識や技術も深めていきたいと考えています。サービスセンターと連携しながら、技術面でも頼れる存在を目指して、ステップアップしていきたいです。
入社前と入社後のギャップは
ありましたか?
“堅そう”なイメージをくつがえす、
温かく前向きな雰囲気
入社前は、ロレックスのような高級ブランドを扱う職場のため「緊張感のある職場なのかな」と思っていました。でも、実際はとても話しやすく、自然体でいられる環境でした。
質問もしやすく、「困った時はチームで支え合う」文化が根付いていて、日々のコミュニケーションも活発です。SC(サービスアドバイザー)は決して一人で業務を行うわけではなく、チームで連携しながら情報を共有し、誰が対応しても変わらぬ品質でお客様にご案内できる体制を大切にしています。「ロレックスの世界観を守る」という共通意識を持ちながら、風通しの良い関係性が築かれている職場です。
印象に残っているお客様との
エピソードはありますか?
2時間以上かけて寄り添ったご案内が、“信頼”につながった日
思い出深いのは、文字盤交換をご希望されたお客様とのやり取りです。「長年使ってきた時計の顔を変える」という決断に、かなり悩まれていたご様子でした。
普段の服装や装飾品の好みなどをお伺いしながら、お客様と一緒に時間をかけて考えることで、納得のいく選択をしていただくことができました。
完成品をお渡しした際の「相談してよかった!」という言葉と、その後ご家族をご紹介いただけたことは、忘れられない経験です。
成長を感じた瞬間や、
身についた
スキルを教えてください。
“聞く力”が深まるほど、信頼していただける
前職では、すぐに「こういうことができますよ」と答えてしまいがちだったんですが、今はまず“聞くことの重要性”を実感しています。
お客様の背景や使い方を深く理解しないと、本当の意味で問題解決にはつながりません。この仕事を通して、傾聴力と対応力が確実にレベルアップしたと感じています。
高級時計を通して、求めている方がどんな仕事をして、どんな趣味を持っているのかなど、自分では知り得なかった世界観にも触れることができます。実際、お客様との会話を通じてモータースポーツやバイクに興味を持つようになり、世界が広がった実感があります。
ブランドやスポーツ、車、ジュエリーといった話題が会話のきっかけになることも多く、そうした会話を通じてお客様との信頼関係が深まるのもこの仕事の魅力です。
SC(ロレックス サービスアドバイザー)として誇りを感じる瞬間は?
“想いをつなぐ役目”を果たせた時、
心から誇らしくなれる
ロレックス サービスアドバイザーの仕事は、時計を通じて“時間”や“想い”をつなぐことだと思っています。
ときには、お客様が大切にしてきた時計を次の世代に受け継ぐお手伝いをすることもあります。お客様が大切にしている一瞬や記憶を、末長く使える形で残していく。それが自分の手で実現できた時、間違いなく誇りを感じます。
「かっこいいオトナ」であるために、
意識していることはありますか?
まず“話を聞く”。それができる人が、
本当に信頼される
どんなに知識があっても、話を聞いてくれない人にはなりたくないと思っています。
私自身、話をしっかり聞いてくれる先輩方に支えられてきました。気軽に話しかけられる雰囲気を作ること、相手の意見にきちんと耳を傾けること。それが、ロレックスのサービスアドバイザーとしてだけでなく、“かっこいいオトナ”としても大事な姿勢だと思います。