現場経験を力に、
成長を支える育成の仕事へ
現在の担当業務について
教えてください。
現場に寄り添い、スタッフの成長を支える仕事です
現在はトレーニングチームに所属し、ロレックスブティックのスタッフ育成を担当しています。主な業務は、ブティックでの接客応対の確認、ロールプレイングを通じた指導、研修資料の作成、店長との情報共有などです。
お客様へのお声がけ、会話の進め方、信頼関係の築き方は、マニュアルだけでは身につきません。一人ひとりの経験や課題に合わせて、現場で活かせる接客へつなげていくことが、今の私の役割です。
育成担当へとキャリアが変わった
経緯を教えてください。
現場経験を、人の成長を支える力に変えたいと思いました
前職ではアパレルの販売員として働いており、東邦へは2017年に入社しました。入社後はブティックで接客経験を重ねる中で、後輩への声かけや指導に関わる機会が増え、人の成長を支えることにやりがいを感じるようになりました。
その後、本部業務を経験し、より広い視点で現場を支える役割に携わるようになったことが、現在のトレーニングチームにつながっています。実際に売り場でお客様と向き合ってきたからこそ、スタッフがつまずきやすい場面や、不安を感じやすいポイントも具体的に理解できます。その経験を、今は育成の仕事に活かしています。
東邦が大切にしている
「育成の考え方」とは?
お客様に信頼される接客を育てることです
商品知識やご案内の流れを身につけることはもちろん大切です。ただ、東邦の育成で目指しているのは、知識を覚えることだけではありません。お客様に安心して相談していただける接客ができるかどうかを、特に大切にしています。
たとえば、ご希望の商品をご案内できない場面でも、そこで接客が終わるわけではありません。お客様がどのような思いで来店されたのかを汲み取り、できるご案内を丁寧に行い、気持ちよく過ごしていただく。その積み重ねが、長く信頼される接客につながると考えています。
研修では、どのようなことを
大切にしていますか?
自分で考えて接客できる状態を目指します
研修で意識しているのは、正解をそのまま伝えるのではなく、スタッフ自身が考えて動けるようにすることです。同じ接客でも、お客様の状況やお気持ちは一人ひとり異なります。だからこそ、「この場面ではなぜこの言葉を選ぶのか」「お客様はどう感じるのか」まで一緒に考えるようにしています。
また、接客では第一印象も大きな要素です。挨拶、表情、声のトーン、立ち居振る舞いなど、基本に見えることほど、お客様の安心感につながります。言葉づかいだけでなく、お客様からどう見えているかという視点まで含めて振り返ることで、現場で活きる接客力を育てていきます。
具体的には、どのような研修を
行っていますか?
実際の接客場面を想定し、ロールプレイングを行います
研修では、ロールプレイングを多く取り入れています。お客様へのお声がけ、会話の広げ方、ご要望の引き出し方、商品をご案内できない場合の対応など、現場で起こりやすい場面を想定して練習します。
大切なのは、形だけをなぞらないことです。良かった点はきちんと伝え、改善が必要な点は「次に何を意識すればよいか」まで具体的に整理します。研修で学んだことをそのまま現場で再現できるようにすることで、スタッフの自信にもつながっていきます。
研修を通して、どのようなスキルや
マインドが身につくと
感じていますか?
お客様の気持ちを汲み取る姿勢が身についていきます
研修を通して身につくのは、商品知識や接客の流れだけではありません。お客様の表情や言葉から気持ちを汲み取り、その場に合った対応を考える力も少しずつ育っていきます。
最初はお声がけに迷っていたスタッフが、ロールプレイングや日々の振り返りを重ねることで、自分の言葉で落ち着いて会話できるようになることがあります。接客への不安が少しずつ自信に変わり、お客様との会話を前向きに楽しめるようになる。そうした変化が、ブティック全体の接客の質にもつながっていくと感じています。
印象に残っているエピソードを
教えてください。
苦手意識を乗り越えたスタッフの姿が印象に残っています
以前、接客に苦手意識を持っていたスタッフがいました。思うようにお客様と会話ができず、自信をなくしてしまうこともありましたが、まずは何が難しかったのかを一緒に整理し、小さくてもできていることを確認するようにしました。
研修を重ねるうちに、少しずつ表情が変わり、お客様との会話にも前向きに向き合えるようになっていきました。後日、店長から「最近すごく良くなってきている」と聞いたときは、自分のことのようにうれしかったです。成長のきっかけを一緒につくれたと感じられる瞬間は、育成担当ならではの喜びだと思います。
育成担当として感じる難しさや
苦労はありますか?
相手に合わせた伝え方が必要なことです
難しさを感じるのは、同じ内容でも人によって受け取り方が違うことです。こちらが良かれと思って伝えたことでも、相手の経験や状態によっては、うまく届かないことがあります。
だからこそ、相手の様子をよく見ながら、どの言葉なら前向きに受け止めてもらえるかを考えるようにしています。すぐに結果が出ないこともありますが、焦って形だけを求めるのではなく、本人が納得して一歩進めることが大切です。育成は、人と向き合う仕事そのものだと感じます。
東邦で働く中で感じる、会社の魅力や文化を教えてください。
人を育て、支える文化が根づいています
東邦の魅力は、人を大切にしながら育てていこうとする姿勢が、現場にも自然に根づいていることだと思います。新しく入った人に対しても、一方的に任せるのではなく、周囲が気にかけながら成長を支えていく空気があります。
育成の仕事をしていても、本部とブティックが切り離されている感覚はありません。現場の声を聞きながら、一緒により良い接客や働き方をつくっていこうとする風土があります。そうした環境があるからこそ、スタッフも安心して挑戦しやすいのだと思います。
今後の目標を教えてください。
より実践につながる研修づくりに関わりたいです
今は現場での育成支援が中心ですが、今後は研修の設計や座学の内容づくりにも、より深く関わっていきたいと考えています。現場で見えてくる課題や、スタッフがつまずきやすい点を研修内容に反映することで、より実践につながる育成にしていきたいです。
現場を知っているからこそ伝えられることがあります。接客の技術だけでなく、仕事に向き合う姿勢や自信まで支えられるような育成担当を目指していきたいです。